メガネとレンズの歴史
レンズ自体の歴史は古く、紀元前からメソポタミアやエジプトなどで、火を起こす目的で使われていました。水晶やガラスを手で磨いてレンズを作っていたようですが、文字などをクッキリ見るためのメガネとしては使われていなかったようです。しかし、水晶の玉や水滴に文字をかざすと、文字の大きさが変わる原理は理解していたようで、紀元前の哲学者セネカはこの原理を利用して、文字を拡大して見ていたそうです。
メガネの社会科
メガネの発明当初は歴史的な背景として、神の教えに背く「悪魔の道具」の扱いを受けていたのですが、その原理が科学的に証明され、貴族の間では認められていきます。この頃にはレンズが2つになったメガネが出始めます。当時はガラスを手で磨いて作っていたため大変高価で、上流階級の贅沢品として広まっていきました。その後、15世紀の印刷機の発明によって本が一般的になると、メガネはまたたくまに一般化されていきます。
しかしながら当時のメガネは、やはり凸レンズを使った老眼鏡が多く、手で持ちながら使うメガネが一般的でした。16世紀初頭には凹レンズによる近視の矯正ができるようになります。16世紀終盤になってようやく現在のような耳にかけるタイプのメガネが出始めます。耳に紐でかけるタイプのメガネでこれを「スパニッシュ・イタリアン型」と言います。
日本のメガネの歴史
日本に初めてメガネが渡ってきたのは鉄砲と同時で、フランシスコ・ザビエルによって、周防の国藩主の大内義隆に献上されたと言われています。1551年のことですからヨーロッパではすでに普及していたことを考えると、歴史的には世界よりやや遅れて、と言ったところでしょうか。当時のザビエルら一行を見た町人はメガネとは知らず、眼が4つあると驚いたそうです。歴史って本当に面白いですね。