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メガネの歴史

私たちの身近にあるメガネですが、その歴史は意外と知られていません。また、誰が、いつ、どこで、発明したのか、はっきりとは分かっていないことも事実です。これは、メガネに限らず生活の中に溶け込んだ日用品全般に言えることです。最も歴史的に古い文献に出てくるメガネは、イタリアはフィレンツェの教会で1306年に行われた説教での修道士の発言から「この20年以内の発明で、作った者と話したことがある」と、あることから13世紀の終盤にはすでに発明されていたようです。この時修道士が使っていたメガネは、現在のムシメガネのような形で、1つのレンズに柄が付いていました。

メガネとレンズの歴史

レンズ自体の歴史は古く、紀元前からメソポタミアやエジプトなどで、火を起こす目的で使われていました。水晶やガラスを手で磨いてレンズを作っていたようですが、文字などをクッキリ見るためのメガネとしては使われていなかったようです。しかし、水晶の玉や水滴に文字をかざすと、文字の大きさが変わる原理は理解していたようで、紀元前の哲学者セネカはこの原理を利用して、文字を拡大して見ていたそうです。

メガネを発明したのは? 

東方見聞録

マルコポーロの東方見聞録にはフビライ・ハンの宮廷でレンズを見たとの記述があります。また、13世紀にはフランシスコ修道院の修道士らがモンゴルを訪れた際にも、ムシメガネのような凸レンズを持ったメガネをスケッチしていることから、メガネの発明はおそらくモンゴルの人が有力だと私は思います(歴史に疎いので断言はできませんが)。この修道士のスケッチを、当時ガラス細工が得意だったフィレンツェのガラス職人に作らせたのが始まりではないでしょうか?

ロジャー・ベーコン

 また、イギリスの哲学者ロジャー・ベーコンが1286年に水晶やガラスの球体を通して文字を見ると大きく見えることに気付いていて、これをメガネの発明と呼んで良いのかどうかは、歴史学者の方に是非検討してもらいたいところです。また、理論的にレンズの視力矯正に着目していたのはアラビアの数学者アルハーゼンが10世紀頃に発表したのですが、メガネを作るところまでは至らなかったようです。歴史とは面白いもので一度に色んな所で同時に同じような発見や発明が起こるんですね! いずれにしても発明当初のメガネは凸レンズの老眼鏡でした。

元祖サングラス

皇帝ネロ

13世紀に発明されたメガネですが、それ以前にメガネらしきモノをかけていた人物がいました。西暦54年にローマ皇帝となった歴史的にも悪名高き暴君ネロです。皇帝ネロは競技場に現れた際に、宝石(サファイア)を切子状に加工したものを日よけの目的で両目に付けていたそうです。その不気味な姿は競技場にいた観衆を恐れさせたことは想像に難くありません。この時の宝石をメガネと呼ぶかどうかは疑問が残りますが、現在のようにアクセサリーのひとつとして考えると、サングラスの歴史の先駆者ともいえます。そういえばサングラスってなんとなく怖いイメージがありますよね。ネロと相通ずるものがあるのでしょうか? 

メガネの社会科

メガネの発明当初は歴史的な背景として、神の教えに背く「悪魔の道具」の扱いを受けていたのですが、その原理が科学的に証明され、貴族の間では認められていきます。この頃にはレンズが2つになったメガネが出始めます。当時はガラスを手で磨いて作っていたため大変高価で、上流階級の贅沢品として広まっていきました。その後、15世紀の印刷機の発明によって本が一般的になると、メガネはまたたくまに一般化されていきます。しかしながら当時のメガネは、やはり凸レンズを使った老眼鏡が多く、手で持ちながら使うメガネが一般的でした。16世紀初頭には凹レンズによる近視の矯正ができるようになります。16世紀終盤になってようやく現在のような耳にかけるタイプのメガネが出始めます。耳に紐で賭けるタイプのメガネでこれを「スパニッシュ・イタリアン型」と言います。

日本のメガネの歴史

フランシスコ・ザビエル

日本に初めてメガネが渡ってきたのは鉄砲と同時で、フランシスコ・ザビエルによって、周防の国藩主の大内義隆に献上されたと言われています。1551年のことですからヨーロッパではすでに普及していたことを考えると、歴史的には世界よりやや遅れて、と言ったところでしょうか。当時のザビエルら一行を見た町人はメガネとは知らず、眼が4つあると驚いたそうです。歴史って本当に面白いですね。